千畳敷カール(3) 木曽駒ヶ岳へ (撮影日:2017/7/19)
2017年 07月 21日
千畳敷カールのロープウェー山上駅(標高2,612m)を7時45分に出発し、8時30分乗越浄土(のっこしじょうど、標高2,858m)に到着しました。
ここから、さらに歩を進め、中岳(標高2,925m)を越え、木曽駒ヶ岳(標高2,956m)を目指しました。
乗越浄土からは、経由地の中岳は間近に見えるのですが、目指す木曽駒ヶ岳はその陰に隠れて見えません。
中岳の前には山小屋が二つあります。その内の一つ、宝剣山荘は初めて木曽駒ヶ岳を目指したときに宿泊した山小屋です。あいにくその日台風が接近中で、登頂をあきらめてそのまま下山した、苦い思い出の場所です。
宝剣山荘を通り過ぎると、中岳が真正面に立ちはだかります。
振り返ると、宝剣岳が荒々しい姿でそびえていました。
20分ほどで中岳山頂です。山頂は大きな花崗岩の岩がゴロゴロしていました。
この岩を越えると、目指す木曽駒ヶ岳が姿を現わします。山頂の社も小さく見えています。
左手前方には、御嶽山が見えます。あいにく山頂は雲の中でした。
登る途中振り返ると、宝剣岳が一段と荒々しい姿になっていました。裏からの宝剣岳の眺めもすばらしい。
山の雄大さに見とれ、足元の高山植物を楽しみ、へとへとになりながらも、頂に9時20分に到着しました。所要時間1時35分でした。
山頂の木曽駒ケ嶽神社にお参りし、無事到着を感謝しました。
残念ながら、山頂からの眺望は、いまいちでした。夏雲にさえぎられ、北アルプスや南アルプス、富士山など遠くの山は見えませんでした。近くの山は、そこそこ見えたのですが、名前まではわかりません。
北東方向です。
北西方向です。見えている谷は木曽の谷だと思います。空の濃い青が印象的です。
高山植物と山を一緒に撮ってみました。風雪が厳しいせいでしょう、高山植物の背丈は極端に低かったです。
頂上での滞在1時間、10時20分下山開始です。
乗越浄土から、千畳敷カールを覗きました。早くもガスが出ていました。
急こう配のジグザグ道は、下山者で渋滞です。登るときには気づかないでいたのですが、ハクサンイチゲの白い花が沢山ありました。渋滞のおかげで気づかせてもらいました。
ガスは一段と濃くなりました。11時30分下山完了です。所要時間1時間10分でした。
標高2,600メートルまでバスとロープウェーで一気に行ける木曽駒ヶ岳は、アルプスの中でも最も簡単に登ることができる山の一つでしょう。それでいて、アルプスのだいご味は他に決して引けを取りません。
(今回の木曽駒ヶ岳登山で、私の体力と脚力では、これよりハードな山は無理、ということを痛感しました。)
このあと、千畳敷カールの景色と花をお届けします。
by toshis_photoblog
| 2017-07-21 07:00
| 山
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