谷川岳 一ノ倉沢(1) (撮影日:2018/5/22)
2018年 05月 24日
写真サークルの名人が撮影した、谷川岳一ノ倉沢の雪渓に咲くシラネアオイを見て、自身でも目の当たりにしたい、撮影したいと思い、今日意を決して出かけてみました。
しかし、まだ残雪が多く、雪渓に咲くシラネアオイは見ること叶いませんでした。
とは言え、一ノ倉沢の大岩壁、雪渓、新緑、花、ぜひレポートしたくなるほどの絶景でした。
まずは、水上温泉の入り口に架かかる諏訪峡大橋からの谷川岳の眺めです。山は、雪の装いから新緑の衣に変わりつつあるところでした。
一番右が谷川岳で、これからその直下に向かいます。二つの耳(トマの耳、オキの耳)がぴょこんと立っているのが分かります。
車を進め、ロープウェー乗り場到着です。ここから先は、車両進入禁止となります。一ノ倉沢へは、徒歩約1時間の道のりです。道はいわゆる登山道でなく、新潟へ抜ける昔の国道なので、道幅広く、勾配は緩く、舗装もしてあるらくちん歩道です。
途中にあるマチガ沢です。谷川岳の東直下に位置しています。
そのため、山頂の「トマの耳」「オキの耳」を見ることができる場所です。中央のポツンと突き出た岩がトマの耳、右端の岩塊がオキの耳(たぶん)です。
新緑まばゆい道をさらに進みます。
木立の切れ間からは、湯檜曽(ゆびそ)川の源流地の山並みが見えます。
心地よい新緑のトンネルをさらに進みます。
新緑トンネルの隙間から覗く青空。
あたりの景色に見とれているうちに、一ノ倉沢が姿を現わしました。
毎度のことですが、この大岩壁の迫力には圧倒されます。しかも、中央に雪渓を配し、手前は鮮やかな新緑、上には雲一つない青空。
しかし、新緑の手前に押し寄せた残雪の量にも圧倒されます。雪の回廊をなしています。
雪渓に咲くシラネアオイは見られるのでしょうか。
とりあえず、景色を楽しむことにしました。中央の雪渓の上部にはこの時季だけ流れる滝ができます。
アップにしてみてわかることですが、かなり高さのある滝です。さらにその上方にも、雪解け水を集めた滝のような流れが…。
大岸壁手前の新緑の森も、岩肌や青空と相まって鮮やかです。
そして、中央の雪渓をよく見ると、大きな亀裂が見え、さらにその上には今にも落ちてきそうな雪の塊が残っています。
これでは、雪渓のそばで咲くシラネアオイを探すのは、あきらめざるを得ません。
大岩壁をめでながら、休憩と昼食を摂りました。
休憩を終え時刻は正午、ここで戻るか先に進むか迷った末、もう少し先に進むことにしました。もしかしたら、シラネアオイに会えるかも、と淡い期待にかけて…。
この先道は、幅も狭くなり、石と落ち葉の"それらしい"道になります。足を延ばしてみてよかったと思える、素晴らしい景色でした。
ブナのまばゆい新緑の中を、気持ちよく進みます。
歩くこと20分で、幽ノ沢に到着しました。
奥と手前に雪渓があり、手前の雪渓には大きな空洞ができていて、雪解け水が勢いよく流れ出ています。シラネアオイが咲いていたとしても、近寄れるかどうか…。
安全そうな場所を探しながら、ちょっとだけ雪渓を登ってみました。
そして、シラネアオイを見つけました。しかし、雪渓とは少し離れた場所だったので、一緒に撮影することはできませんでした。その姿は(2)でご覧いただく予定です。
幽ノ沢のさらに奥には芝倉沢があるのですが、そこに向かう道路状態を見て、ここで引き返すことにしました。
幽ノ沢の奥の雪渓です。
最後に、もう一度全景を。
いつ来ても、一ノ倉沢を中心としたこの地域の景色は素晴らしいです。
by toshis_photoblog
| 2018-05-24 09:00
| 山
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