2017秋旅(4) 小安峡へ (撮影日:2017/10/10)
2017年 10月 15日
2017年10月10日朝9時20分、鳴子温泉の宿を出発、宮城県から秋田県にに向かう国道108号線を北西に向かい、小安峡を目指しました。天気は雨模様です。
国道108号線はほぼ快適な道で、高度が上がるにつれ、木々も色づきだし、山霧と相まって、幻想的な景色が現れました。
秋田県に入り、秋の宮温泉郷を過ぎ、川原毛(かわらげ)地獄を経由して小安峡に向かう県道に入ると、道幅の狭い登り道になりました。この分岐から24km、こんな山道が続くようです。
登るにつれ、山々の紅葉が次第に鮮やかになっていきます。見知らぬ狭い山道で慎重な運転を強いられつつ、紅葉に目を奪われるシーンが増えていきます。もう、ワクワクです。
初めてみる山並み、これもワクワクです。
山がパックリ口を開け、白い地面がむき出しになっている場所が遠望できます。あれが中間点、川原毛地獄のようです。
さらに進みます。荒涼とした白い大地が広がり、硫黄の黄色い蒸気を吹き出し、硫黄臭漂う川原毛地獄に着きました。でも道路のそばで見ることが許されているだけで、奥へは立入禁止となっています。硫化水素濃度が高くなっているのでしょう。
ここは、立山(富山県)、恐山(青森県)と並ぶ日本三大霊地の一つと言われているそうです。
その上の紅葉もきれいです。
紅葉の木々の間に、泥湯温泉(たぶん)の湯けむりが見えます。これも心惹かれる風景です。
まだ道半ばです。さらに進み、小安峡がある国道398号線に出たときは、さすがにほっとしたのを覚えています。
国道に出てしばらく走れば、小安峡の駐車場です。駐車場に車を止め、遊歩道伝いに峡谷に下りていきます。駐車場から峡谷底部までおよそ60メートルの高低差があるそうです。
峡谷を流れる川は、澄んだエメラルドグリーンで、きれいです。
川沿いの遊歩道をさらに進むと、大噴湯から発する湯気がもうもうと立ちのぼる様子が見えてきます。ものすごい迫力です。そして、初めて接する風景です。
岸壁の隙間から真横にものすごい勢いで熱湯(98℃)が噴き出て、それがもうもうたる湯気になり、あたりに立ち込めます。湯気は遊歩道を越え川面にも及び、その後谷の上方へと立ちのぼっていきます。
遊歩道は暖かい(熱くはない)湯気に包まれ、やってくる人々の影もかすんで見えます。熱湯を吹き出すシューシューという音が、静かな谷底に響きます。
途中であった夫婦連れが、身振り手振りで素晴らしさを説明してくれ、感動ぶりは伝わったのですが、どうなっているのかはよくわかりませんでした。しかし、その場所を見ていっぺんに理解できました。
湯気は、峡谷の上に架かる橋の近くにまで達しているように見えます。
大噴湯を通り越し、別の出入り口から戻りました。紅葉越しに大噴湯から立ちのぼる湯気と橋が望めます。
最後に、橋の上からも大噴湯を覗いてみました。ここからの景色もかなりの迫力でした。
雨模様の二日目の天気のおかげで、山々の紅葉と大噴湯の珍しい景色を見ることができました。
昼食は、名店がたくさんある山形県でそばを食べたかったのですが、まだだいぶ距離があるので、近くのお店で済ますことにしました。
雨は降ったりやんだりで、今宵の宿銀山温泉に着くまでそんな状況が続きました。
by toshis_photoblog
| 2017-10-15 11:04
| 旅
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